何とかならんか?」
「山の竹、
この一言が、
竹あかりのはじまり
山が育み守る、麻機の豊かな自然
静岡県静岡市葵区の北に位置する麻機地区が「アカリノワ」の拠点です。北・東・西は山々に囲まれており、山の水が集まる中央部は自然再生推進法事業地・麻機遊水池、生命にぎわう『わ(環・和・輪)』となっており、貴重な植物・鳥・昆虫などが生息する日本有数の自然環境を有しています。
麻機地区は竹林が多く、よく管理された竹林は竹の根が張り巡らされており、地震に対しては優れた防災効果をもたらすと言われています。
竹林の再生は、自然再生への道
放置された竹林は、地根を張る力が弱まるために地盤が緩み、土砂崩れの心配、緑のダム機能の低下の恐れがあるだけでなく、生物の多様性低下を招くと言われています。
また、竹林の手入れが不十分になると、倒壊した枯竹で水路が塞がれて氾濫する恐れがあります。実際にアカリノワ代表者・大村宅近くの水路に、倒壊した枯竹が詰まり、川が氾濫してしまったこともあります。
竹あかり 最初の一歩
美しさの探求
誰も見てくれない、竹あかり。なぜ?
竹林の再生には「竹を伐採し、竹を使う活動」が必要です。さらに言えば、その「活動を継続する」ことが必要です。竹利用の題材として選んだのが竹あかりでした。
幸い、林業を営んでいましたので竹の伐採はできました。
しかし、竹に穴をあけてアカリを灯して飾ってみても、私たちの竹あかりに足を止めて見てくれる人はいませんでした。
「必要とされない竹あかり」では活動は継続できません。
竹あかりという芸術の探求
「なぜ、私たちの竹あかりは見てもらえないのだろう?」考え抜いた結論は「感動する美しい竹あかりを作ろう!」でした。人を感動させる芸術について勉強し、測量技術を応用した緩和曲線・数列を用いて竹あかりの美しさを探求しました。
少しずつ、竹あかりの美しさを実感していただけるようになり、現在では「国宝 久能山東照宮」に竹あかりで空間演出するような機会をいただいています。
自然循環型事業へ
土に還る竹
しずてつストア・田んぼプロジェクト
竹炭となり土を肥やす、竹あかり
私たちの故郷の山で生まれた竹は、美しい竹あかりとなり、人々に自然の大切さを伝え、最後は竹炭や竹チップとなり、田畑の土を肥やしてくれます。
竹あかりは自然循環型の事業として行われています。
環・和・輪を後世に伝える事業
アカリノワ「環・和・輪」は竹あかりの制作を通じて、良好な生態系(環)、里地里山での人と自然の共生(和)、そして周辺の自然とつながり(輪)を取り戻し、後世に伝えることを目的に活動しています。